ご法事について
2021年 年回法要表
一周忌 | 2020年・令和2年 |
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三回忌 | 2019年・令和元年 |
七回忌 | 2015年・平成27年 |
十三回忌 | 2009年・平成21年 |
十七回忌 | 2005年・平成17年 |
二十五回忌 | 1997年・平成9年 |
三十三回忌 | 1989年・平成元年 |
五十回忌 | 1972年・昭和47年 |
百回忌 | 1922年・大正11年 |
【電話番号】0942-43-4904
ご法事の予約は8:30頃~17:00頃まで受け付けております。臨終勤行についてはこの限りではありません。予約状況によってはご希望の日時にお約束できない場合もありますので、お早目にご連絡下さい。
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正信偈(しょうしんげ)について
『正信偈のこころ 限りなきいのちの詩』法蔵館
戸次公正師著
― 真実の心 なむあみだぶつの歴史の詩 ―
ある時、一人の人間が地上に誕生しました。大きな「いのち」の海から、ひと、として生まれてきたその人は、自分を世に出した「いのち」の源をたずねて、終わりのない歩みをはじめました。
やがて、その人の歩みは伝説となり、人々の間で心から心へと語りつがれていきました。
その伝説には、忘れていたことを思いださせる不思議な力があるのです。どうやらそれは、その人の願いが声となり、言葉となり、世の光となって、今でも、どこかで響いているからだと思われます。
その願いに出会った人はみんな、ありのままに生と死をみつめ、それぞれに「いのち」の花を咲かせ、生き生きとしていけるのです。
『正信偈』にはそんなことがうたわれています。
この詩は、初めのほうで、一人のひとが、永遠の寿(いのち)と光をもって生きつづける阿弥陀仏になるまでのいきさつが語られています。
それは、2500年前、インドに生まれた釈尊(シャカムニ・ゴーダマ・ブッダ)によって説かれた『永遠の寿(いのち)の物語』というお経の話です。
そして、あとのほうで、その永遠の仏の心を「南無阿弥陀仏」という真実の言葉によって表わし、伝えてきた七人の人々の教えが述べられています。
それは次のような方たちです。
■インド・西域
龍樹(りゅうじゅ):ナーガールジュナ 2世紀~3世紀ごろ
天親(てんじん):ヴァスバンドゥ 4世紀ごろ
■中国
曇鸞(どんらん):タンルァン 北魏、476~542年
道綽(どうしゃく):タオチュオ 北斉、562~645年
善導(ぜんどう):シャンタオ 隋、唐、613~681年
■日本
源信(げんしん):恵心(えしん) 平安時代、942~1017年
源空(げんくう):法然(ほうねん) 平安時代、1133~1212年
このように、インドからアジア全土に地下水のようにしみこみ、風にのり、海をこえて中国、朝鮮、日本にまで伝わってきた「なむあみだぶつ」の歴史がうたわれているのです。
「なむあみだぶつ」にこめられた仏教の心とは、はてしない「いのち」の深さ、広さ、重さを願いにあらわし、真実の心と言葉によって呼びかけるものです。
それは、人類の歴史に流れる、あらゆる「いのちあるもの」と共に生きたい、という願いです。
それは、差別と暴力の渦巻くこの世界に生きる者の、魂の奥に息づいている、本当の自由と平等と平和を願う、解放への祈りなのです。
この『正信偈』は、現代に生きる私たちにまで「なむあみだぶつ」を贈るために書かれた詩です。
『正信偈』を書き表したのは、親鸞(鎌倉時代1173~1262年)という人です。
お内仏の給仕と作法
【お内仏】
家にある仏壇のことを、真宗の門徒は昔からお内仏(ないぶつ)と呼んで、おうやまいしてきました。お内仏は、ご本尊・阿弥陀如来を中心にしながら、家族みんながお念仏の教えによって、報恩の生活を育てさせていただく、家庭の道場であります。
阿弥陀如来をおうやまいして、お念仏を申すとき、いまは亡きすべてのご先祖、また家族の者とも深く出会える、浄土の世界が開かれてきます。
【お給仕】
お給仕(きゅうじ)とは、私たちが朝夕、お内仏に向かって礼拝し勤行するとき、お花を立てかえたり、お灯明をあげたり、お香をたいたり、お仏供をお供えしたりすることをいいます。
お内仏は、いつもきれいにしておく心がけと、正しい作法でお給仕することが大切であります。
【念珠】
数珠のことを念珠といい、仏前にまいるときは、かならず手をかけて礼拝します。おつとめをしているとき、法話を聞いているとき、持ち歩くときなどは左手にもち、畳や床にじかに置いたり投げたりせず、お経本と同様に丁寧に扱います。
【お香】
お香のたき方には、焼香と燃香があり、焼香とは、火だねを入れた香炉にお香をたく仕方です。燃香とは、もとは香炉の中に敷いた香につけ火したものですが、今では線香で代用するようになりました。この意味からも、線香はたてないで、香炉に入る長さに折ってねかせます。ふつう朝夕のおつとめのときは線香をたきます。
【燃焼香】
各宗により多少ちがいますが、真宗では仏を敬い、仏の功徳をたたえるこころで焼香します。
まず、仏前で軽く頭を下げて、お香を2回つまんで焼香ののち、念珠をかけて合掌礼拝いたします。このとき、お香をつまんでいただく必要はありません。
1.本尊(ほんぞん) | 阿弥陀如来立像(御絵像) |
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2.脇掛(わきがけ) | 右「歸命盡十方無碍光如来」(十字名号)または親鸞聖人の御影 |
3.脇掛 | 左「南無不可思議光如来」(九字名号)または蓮如上人の御影 |
4.法名軸(ほうみょうじく) | お内佛の左右の側面に掛ける。位牌は用いない。 |
5.法名軸 | 合幅の法名軸 |
6.宮殿(くうでん) | 須弥壇の上に阿弥陀如来を安置する佛殿。 |
7.金灯籠(きんとうろう) | 本尊がよく見えるようにあかりとして灯す。 |
8.須弥壇(しゅみだん) | 仏像を安置する壇。 |
9.上卓(うわじょく) | 須弥壇の上に置く卓。 |
10.華瓶(けびょう) | 浄水を備える器。樒(しきみ)をさす。 |
11.火舎香炉(かしゃごうろ) | 焼香をするもの。使用するときは、炭火を入れ、これに沈香あるいは五種香(香木をけずったもの)で焼香する。 |
12.前卓(まえじょく) | 須弥壇の前に置く卓。 |
13.花瓶(かひん) | 必ず生花を用い、松や檜(ひのき)などを芯にして、四季折々の草花などをさす。 |
14.土香炉(どごうろ) | 毎日のお勤めの前に焼香(線香をたく)する。線香は立てずに、適当に折り横にしてたく。 |
15.燭台(しょくだい)(鶴亀) | 平常時は朱の木ろうを立てておく。 |
16.木ろう(もくろう) | |
17.輪灯(りんとう) | 朝夕の勤行時に点ずる。 |
18.御文箱(おふみばこ) | 蓮如上人のお手紙(御文)を収める箱。 |
19.御経卓(おきょうじょく) | (和讃卓) |
20.きん・鈴(りん) | 勤行の時以外は打たない。 |
21.きん台・鈴台(りんだい) | |
22.撥(ばち) | きん、又は鈴を打つもの。勤行時以外は、きん・鈴の中におさめておく。 |
上卓が小さい場合は図のように佛器台に佛供を備える。
脇掛が御影のときは佛供を備えるが各号のときには備えない。
荘厳の軽重
【※1】中陰中は、中陰用の打敷。百ヵ日の法要からは平常の打敷に戻します。
【※2】修正会は折敷(おしき)に鏡餅を備えます。折敷のないときは供笥に備えます。
【※3】中陰中は白いローソクです。命日、祥月命日、修正会は白いローソクでも構いません。(ただし、白いローソクは略式です。)
真宗大谷派宗憲(前文)
(昭和56年6月11日 宗達第3号)
改正 昭和61.3.11 宗憲公示一
宗祖親鸞聖人は、顕浄土真実教行証文類を撰述して、真実の教たる佛説無量寿経により、阿弥陀如来の本願名号を行信する願生浄土の道が、人類平等の救いを全うする普遍の大道であることを開顕された。
宗祖聖人の滅後、遺弟あい図って大谷の祖廟を建立して聖人の影像を安置し、ここにあい集うて今現在説法したもう聖人に対面して聞法求道に励んだ。これが本願寺の濫觴であり、ここに集うた人びとが、やがて聞法者の交わりを生み出していった。これがわが宗門の原形である。
したがって、この宗門は、本願寺を真宗本廟と敬仰する聞法者の歓喜と謝念とによって伝承護持されてきたのであり、宗祖聖人の血統を次ぐ本願寺歴代は、聖人の門弟の負託に応えて本廟留守の重任に当られた。中興蓮如上人もまた、自ら大谷本願寺御影堂留守職として、専ら御同朋御同行の交わりの中において立教開宗の本義を闡明して、真宗再興を成し遂げられたのである。
爾来、宗門は長い歴史を通して幾多の変遷を重ねるうちには、その本義が見失われる危険を経てきたが、わが宗門の至純なる伝統は、教法の象徴たる宗祖聖人の真影を帰依処として教法を聞信し、教法に生きる同胞の力によって保持されてきたのである。
このような永遠普遍の教法と宗門固有の伝統に立ち、宗門運営の根幹として次のことを確認する。
第一に、すべて宗門に属する者は、常に自信教人信の誠を尽くし、同朋社会の顕現に努める。
第二に、宗祖聖人の真影を安置する真宗本廟は、宗門に属するすべての人の帰依処であるから、宗門人はひとしく宗門と一体としてこれを崇敬護持する。
第三に、この宗門の運営は、何人の専横専断をも許さず、あまねく同朋の公議公論に基づいて行う。
わが宗門は、この基本精神に立脚し、かつ同朋の総意に基づくこの宗憲に則り、立教開宗の精神と宗門存立の本義を現代に顕現し、宗門が荷負する大いなる使命を果たすことを誓う。
私たち門徒
本尊 | 南無阿弥陀仏(名号) 阿弥陀如来(かたちある姿として) |
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宗旨 | 浄土真宗 |
宗祖 | 親鸞聖人(西暦1173年~1262年 主著「教行信証」) |
再興 | 蓮如上人(西暦1415~1499年 主著「御文」) |
経典 | 仏説無量寿経・仏説観無量寿経・仏説阿弥陀経 |
教え | 本願を信じ念仏申さば仏になる(「歎異抄(たんにしょう)」) |
宗派名 | 真宗大谷派(俗称「お東」) |
本山 | 真宗本廟:東本願寺(京都市) |
宗憲 | 真宗大谷派としての最高規範 |
ライフスタイル | お内仏のお給仕と正信偈をお勤めし聞法する |
スローガン (ライフテーマ) |
生まれた意義と生きる喜びを見つけましょう 同朋社会の顕現 礼拝:毎朝ご本尊に礼拝し、一日を始めよう 聞法:本願念仏の教えを聞き、同法を見いだそう 正信:迷信に惑わされず、確かな人生を歩もう |